パーツではなく全体を癒す【CS60・ニュースレターより】

vol.28 2019.10
今回は青山のCS60本部で、開発者・西村光久さんに近況をうかがいました。さまざまなケースに対応してきた西村さんに、CS60の可能性について質問します。
―先日、知人が人工肛門になってしまいました。CS60ではそういった人も対応できるんですか?
西村:うーん…。もうお腹に穴をあけて人工肛門を開設しているわけだよね。人工的なものをつけてしまったら難しいかもしれないね。できればそうなる前に来てほしいな。
―そうですか。
西村:今の医療自体、根本的に間違えているところがいっぱいあって、パーツしか見ていないんですよ。去年、人工心臓をつけた患者さんがいらっしゃいました。心臓移植のため、ドナーの順番待ちですが、彼の前に200人くらいいて、5年はかかるだろうと言われていました。彼自身は半信半疑ですが、知り合いに無理やりここに連れて来られたのです。
―心臓を施術されたんですか?
西村:いや、僕は「これは心臓が悪いんじゃなくて、ポンプ機能が衰えているから血流の戻りが悪いんだ」と思って脚を集中的にしたんです。施術を10回ぐらい終えた後に、彼が人工心臓のオーバーホールで入院しました。
―オーバーホールって何ですか?
西村:人工心臓を外して、ちゃんと動いているかどうか、バッテリーが切れていないかをメンテナンスするんだけど。
人工心臓を外したら、彼の心臓が普通に動いていたの。
病院側は1か月間様子を見たんだけど、その後も問題なく動いていたから、結局人工心臓を外したんです。
―もう手術はいらないんですか?
西村:そうです。
この人は、それまでの2年間で膨大な医療費がかかっているんです。人工心臓をつけたりメンテナンスしたりする費用で、その先まだまだ膨大な費用がかかる予定でした。それはみんな税金から払われているんです。健康保健には、上限を超えたら還付される高額療養費制度があるので、みんな安心して受けられるんですけど。
―それを続けていると、医療制度が破綻しそうですね。
西村:そうなんです。みんな全体的な視野で見ることができず、自分の専門分野だけで判断してしまうのが問題です。
―以前内科の先生に話を聞いときに、「リュウマチの原因が、根っこを抜いた歯の炎症にあった」と言っていたことがあります。まさか関節痛の原因が歯にあるとは思いませんよね。
西村:そう。だからパーツだけではなく全体を見る必要があるんです。
淡々と説明する西村先生ですが、端的に今の西洋医学の弱点を衝いていると感じました。皆さんはどう思われますか?